就労支援・事業者様へ

【保存版】B型・A型・生活介護|形態別「収益×工賃」の設計とKPI

こんにちは、大阪で古着の卸をしているALLSCOMPANY株式会社です。

 

弊社サービスを利用される方の中にはB型・A型・生活介護などの事業所をされている方もたくさんいらっしゃいます。

 

事業所をされている方は、収益と工賃を同時に高める“設計図”が必要ですので、それについてお話をしたいと思います。

 

就労支援で長く続く収益を作るには

  1. 在庫・資金のリスクを抑える
  2. 多様な役割を分担し準備する
  3. 成果が見えるKPIで回す

の3点が欠かせません。

 

そこで就労支援事業所と相性がよいのが弊社0円古着(orucan373)を活用した販売モデルです。

 

仕入れ代金をゼロで始められ、選別・撮影・出品・梱包・在庫管理・SNS発信など段階別の作業を設計できます。

 

本記事では、B型・A型・生活介護施設などの事業所にそれぞれに最適化した「収益×工賃」の考え方を、数値・KPI・進め方まで具体化して紹介しています。

共通の“設計の基本

収益式と工賃原資の考え方として

  • 粗利=売上 −(販売手数料+送料) − その他経費(資材・通信等)
  • 工賃原資=粗利 × 工賃配分率(例:60%)
  • 運営費=粗利 × 運営配分率(例:40%)

在庫0円なら粗利率45%〜60%前後まで伸ばしやすい(販路・送料設計による)。

配分率は固定にし、全員に分かりやすく。

達成度に応じたチームボーナスを上乗せするとモチベーションが安定します。

KPIは作業別に分ける

  • :出品点数/撮影点数/梱包数/発送リードタイム
  • :評価4.7以上/説明文テンプレ遵守率/ミス率2%以下
  • 結果:月売上/粗利/回転日数/リピート率

 

量→質→結果の3階層で週1回レビュー

 

誰の努力が収益に繋がったかを可視化します。

B型:小さな成功体験から“底上げ”する収益モデル

B型就労支援 利用者様に向く作業・役割分担について、このように振り分けするのがおすすめです。

  • 選別・検品:タグ確認、簡易クリーニング、A/B/Cランク付け
  • 写真撮影&補助:ハンガー掛け、向き直し、背景拭き
  • 梱包・発送準備:OPP袋入れ、ラベル貼付、封入物チェック
  • SNSの軽作業:ハッシュタグ付け、SNS投稿

古着販売は小さな成功を積み上げるビジネスモデルなので、作業は5〜15分の小モジュールで設計し、達成チェックカードで可視化するのも成功の秘訣。

 

B型のKPI例(6〜8名体制)

  • 週の参加率:80%以上
  • 1人あたり週の撮影補助点数:10〜20点
  • 梱包ミス率:2%以下
  • 発送リードタイム:集荷日翌営業日まで

 

収益モデルの目安

  • 販売点数:月90〜110点(1日3〜4点)
  • 平均単価:1,800〜2,200円
  • コスト率(オルカン手数料+メルカリ手数料+送料):約53%
  • その他経費:7,000円/月
  • 月間粗利 約9〜11万円、工賃原資(60%) 5.4〜6.6万円

 

工賃配分と心理設計

基本配分+チーム達成ボーナス

例)「月300点出品達成:全員+1,000円」

称賛の見える化:週ミーティングで“よかった行動”を共有。

適性の入れ替え:2週間に1度、工程ローテーションで飽きを防止。

モチベーションの増賀は売り上げの増加につながる。

A型:数量×品質で“スケール”する収益モデル

A型利用者は、B型より専門的な作業を取り入れたり、細かく作業をスキームに取り入れ、社会復帰に向けてアプローチする準備も可能です。

A型に向く作業・役割分担

  • 撮影(露出・ホワイトバランスの調整、定点セット運用)
  • 採寸・出品文(実寸・素材・状態のテンプレ入力)
  • 価格調整・顧客対応(相場確認、一次返信4時間以内)
  • 在庫台帳(棚番A-01と出品IDの、回転分析)

B型よりも少し込み入った作業を取り入れるのもOKです。

A型のKPI例(4〜6名体制)

  • 1人あたり日次出品:5〜8点
  • 評価平均:4.8以上
  • 問い合わせレスポンス:4時間以内
  • 回転日数:7〜14日を目標(季節品は前倒し出品)

 

収益モデルの目安

  • 販売点数:月120〜160点
  • 平均単価:2,000〜2,400円
  • コスト率:約53%
  • その他経費:7000/月
  • 月間粗利 約14〜21万円、工賃原資(60%) 8.4〜12.6万円

 

品質標準化=単価+200円の近道

  • 写真5カット固定:正面/背面/タグ/ディテール/難箇所
  • タイトルの型:「ブランド アイテム 主要特徴 年代/色 サイズ 状態」
  • テンプレ遵守率をKPI化(95%以上)→誰が作業しても“売れるページ”。

 

売り上げ規模を大きくするのではなく、小さな改革を行なっていき

誰でもできる仕組みを作ることが必須

生活介護:安心・安全を最優先に“参加の価値”を高める

生活介護事業者様に向く作業として、A・Bとは違い『利用者様の安全面を配慮して』作業に取り組む必要があります。

  • 軽作業:タグ外し、たたみ、OPP袋入れ、シール貼り
  • 簡易検品:ボタンの個数チェック、ほつれの発見
  • 環境整備:背景クロス拭き、撮影小物の補充

ハサミ・カッターなど利用は原則NG

上記のような比較的簡単な作業でOK

単調な作業になるかもしれないけど、参加することに意味があることを知ってもらう。

成果の測り方(数値+主観)

  • 参加時間・回数
  • 安全・衛生の遵守(チェックリスト)
  • 主観評価:「今日はここができた」をスタンプで見える化

収益直結のKPIよりも、参加の満足・安心を中心に置くと継続しやすいです。

 

収益へのつなげ方

生活介護の作業はB型・A型の工程と連結させる設計にするのがおすすめです。

 

例)「袋入れ→ラベル貼り→棚番保管」までを1セットにし、完了シールを貼ると達成感が生まれます。

1日の流れ(90〜120分)サンプル

1. 朝ミーティング(10分):目標と役割を確認
2. 選別・撮影(50分):定点でまとめ撮り/補助は小モジュール
3. 出品・価格確認(30分):テンプレ入力、相場チェック
4. 梱包・発送(20分):当日分を締め、棚番を更新

撮影は週2でまとめ、平日は出品と発送に集中すると回転が安定します。

 

いかに安定して続けられるか?利用者の精神的な部分も考慮しながらスキームを組む。

在庫とスペース:1畳から始める最適化

  • 棚番×出品IDで紐づけ(例:2024-08-01-001)
  • 先入先出と滞留棚(60日動かない在庫は値下げ・セット化)
  • 保管資材:A4クラフト封筒/OPP袋/圧縮袋/サイズ別ボックス
  • 月1棚卸で在庫ロスを可視化(売れ残り理由を5Wで記録)

品質基準とクレーム予防

  • 受入基準:A(出品)/B(洗濯後出品)/C(セット・イベント放出)
  • 禁止事項:明らかな偽造/著作権リスク/個人情報が映る写真
  • 説明の先出し:汚れ・ほつれは“目立たないがあり”と正直に
  • 一次返信:4時間以内→定型文テンプレで対応スピードを標準化

 

リスクを恐れてビジネスをすると全て億劫になりがちです。

 

攻めるところは攻める、引くところは引くリスクも必要ですが、普段から品質管理とクレームに繋がるリスクは避けるように心がけるべきです。

数字で見る“現実解”と伸ばし方

ベースケース(B型・A型共通の考え方)

平均単価:2,000円
コスト率(手数料+送料):55%
仕入れ:0円(orucan提供)
その他経費:7,000〜10,000円/月

販売点数別の月粗利目安

平均単価 1着=2000円

100点 → 約9万円
130点 → 約11.7.万円
160点 → 約14.4万円

工賃原資(配分60%)は、それぞれ79万/912万/14.0万円前後に。

 

売り上げを増やすレバー3つ

  1. 単価+200円:写真明るさ・タグ/実寸の明記・着用イメージ
  2. 点数+20点:週1の“出品会”でまとめ登録
  3. 送料最適化:ポスト投函サイズ徹底、圧縮・厚み管理

 

あくまでも、ベースであり、販売方法や利用するプラットフォームなどでも内容は異なりますが、基本ベースとして考えてみてください。

導入ロードマップ(0円古着 orucan373 前提)

  • 無料相談→運用プラン作成/撮影セット準備/台帳テンプレ導入
  • テスト出品10〜20点(B型は補助中心、A型は出品担当)
  • 週次レビューで滞留棚・価格調整/評価の安定化
  • 月100〜150点ペースへ/イベント・SNS連動で販路拡張

 

はじめから100点を狙わず、まずは10点→30点→50点と段階を踏むと負荷が低く、教育も定着します。

よくある疑問Q\&A

Q. 人員が足りず回せるか不安。
A. 工程をモジュール化し、誰でも代替できる形に。撮影は週2まとめで時短を。

Q. 在庫があふれませんか?
A. 棚番管理+先入先出+滞留棚ルールでロスを最小化。30日動かない在庫は値下げ・セット化へ。

Q. 生活介護で収益に関与できますか?
A. はい。袋入れ・ラベル・棚番登録など、収益工程と連結できる軽作業を組み込みましょう。

まとめ:形態に合わせて“勝ち筋”を選ぶ

いかがだったでしょうか?

 

今回は就労支援A・B・生活支援施設を運営されている方に向けた設計とKPIについてお話をさせていただきました。

 

B型は小さな成功体験と参加率重視で、底上げ型の収益に

A型は数量×品質の標準化で、スケール型の収益に

生活介護は安心・安全と参加価値を最優先に、工程連結で関与の実感を

このような感じで取り組むのがおすすめです。

 

いずれも在庫リスク0のorucan373を使うことで、粗利率と継続性が安定するのは覚えておいてください。

✅ 今すぐできる3アクション

 

  • 役割分担表を作り、作業を10分モジュールに分解
  • 写真5カットの撮影セット(白背景・リングライト・ハンガー)を固定
  • orucan373に無料登録し、来月分の在庫を“0円”で確保