古着販売を始める方へ

【メルカリ古着販売】値下げ交渉のスマートな対応術

こんにちは。

 

大阪で古着の卸倉庫を運営しているALLSCOMPANY株式会社です。

 

こちらの記事では、フリマアプリで古着販売を始めたばかりの皆様に、初心者の方でも売上と満足度を両立するコツを紹介したいと思います。

 

メルカリで古着を販売していると、ほぼ必ず「こちらの商品お値下げできますか?」というコメントが毎日当たり前ののように届きます。←苦笑 謎の文化・・・

 

この記事では、フリマアプリで利益を守りながら相手に好印象も残すための「考え方」と「すぐ使える返信テンプレ」「断り方」「同梱・再出品などの打ち手」まで紹介したいと思います。

 

物販初めての方でも、この記事を読むだけでも迷いなく取引ができることを目的として記事を書きますね。

まずは“利益の下限”を決めておく

値下げ交渉が苦手に感じる最大の理由は、自分の最低ライン(損切ライン)が曖昧になっている部分が多いので、先に「ここまでなら値下げOK」の基準を作り、都度の迷いをなくしてみましょう。

下限価格=原価+送料+手数料+最低利益

 

  • 原価(仕入れ・クリーニング等)
  • 送料(想定サイズで固定)
  • 手数料(売価×プラットフォーム料率)
  • 最低利益(たとえば500〜1,000円など、商品カテゴリで目安設定)

 

例)スウェットの原価800円、送料210円、手数料10%とすると
売価2,200円のときの利益:2,200−210−220−800=970円
→ 最低利益を800円に設定していれば、2,200円が下限と判断できます。

 

原価でも商品を販売したい時は、原価+送料+手数料のことを考えて逆算をすればいいかと。

 

  • 出品前に「下限価格」を商品メモしておく
  • 価格を把握できれば 値下げ交渉が来ても即断即決が可能になる
  • 下限を割る依頼には、代替案(同梱割・別商品提案)を用意しておくとベター

 

値下げ交渉の基本フロー

  1. お礼+確認:コメントへの感謝/在庫や希望金額の確認
  2. 可否の判断:下限価格と照合
  3. カウンター提示:可能なら“少し上”を提示
  4. 期限を区切る:検討の長期化を防ぐ
  5. 代替案:難しい時は理由+他提案(同梱・フォロー割)

 

値下げ=関係構築のきっかけ。丁寧な姿勢は評価・リピートに直結します。

 

すぐ使える返信テンプレ(コピペして)

お問い合わせには様々なシチュエーションが絡んできますが、気軽にできる返答例として記載しておきますので、コピペするなどして使ってみてください。

まずは丁寧に(初回返信)

  • 「コメントありがとうございます。こちらの商品ですが在庫はございます。気持ちの良いお取引を心がけておりますので、お取引終了までよろしくお願いいたします。」

希望額が下限より高いとき(OKの場合)

  • 「ご提案ありがとうございます。◯◯円でしたら対応可能です。よろしければ本日中に価格変更いたしますので、購入の準備が整いましたらお声がけください。」

希望額が下限を少し下回るとき(提案をする)

  • 「ご検討ありがとうございます。こちら送料・手数料の関係でご提示額は難しいのですが、◯◯円でしたら対応できます。本日23:00までお値段据え置きいたします。いかがでしょうか?」

大幅値下げを言われた時

  • 「コメントありがとうございます。こちら人気のお品でお値下げは大変難しい状況です。ただ、フォロー割で◯◯円引きでしたら可能です。よろしければご検討ください。」

同梱で送料を分け合う提案

  • 「もし他にも気になる商品がございましたら、同梱で送料分(◯◯円)お値引きできます。出品一覧からおまとめ候補を教えていただければ、専用ページをお作りします。」

期間限定の価格調整

  • 「本日中でしたら◯◯円にお値下げ可能です。明日以降は元の価格に戻しますので、ご都合よろしければお声がけください。」

最低ラインをやわらかく伝える

  • 「度々のご検討ありがとうございます。こちら送料・手数料込みで◯◯円が精一杯となります。もしよろしければすぐに価格変更いたします。」

取り置き・専用の扱い(トラブル回避)

  • 「◯日までのお取り置きは対応可能です。価格変更後は先着順となりますので、お手続き可能なタイミングでお声がけください。」

返答が途切れた場合のやり方

  • 「ご返信ありがとうございます。ご提案の◯◯円、本日中は据え置きいたします。ご都合が合わなければ、またいつでもご相談ください。」

 

例)筆者が使うよく使う時の文章 

お問い合わせありがとうございます。

こちらの商品は本日値段を下げたばかりですので、大幅な値引きなどはできませんが、本日中にご購入いただけるのであれば、〇〇円でよければ値引き対応させていただきます。

このような文章を提携文で毎回送ります。

交渉をスムーズにする“事前の仕込み”

商品説明の段階で“交渉ポリシー”を明記

  • フォロー割◯◯円/同梱割◯◯円」「大幅なお値下げはご遠慮ください」「価格のご相談はお気軽に」を短くプロフや本文にセットで記載しておくとOK

価格設計に“交渉余地”を少し含める

  • 例:想定売価2,400円→2,680円で出品、交渉で2,480〜2,580円に着地。
  • ただし検索順位や相場から乖離しすぎないよう注意。

写真で“価値の根拠”を示す

  • 正面・背面・タグ・素材・着用イメージ
  • 小さなシミやスレも誠実に明記。価格の説得力が増し、無理な値下げ要求が減ります。

 

ケース別・応用テンプレ

ケースA:新品同様/人気ブランドで強気に守りたい

  • 「ありがとうございます。こちら相場と状態を踏まえた適正価格に設定しております。フォロー割◯◯円でしたら対応可能です。ご検討ください。」

ケースB:動きが鈍い在庫を動かしたい

  • 「コメントありがとうございます。ちょうど価格の見直しを検討しておりましたので、◯◯円までお値下げいたします。本日中にご購入いただけるよう価格変更いたしますね。」

ケースC:サイズが合うか不安で値下げ希望

  • 「サイズ感のご不安、よくわかります。身幅/着丈/肩幅/袖丈を再計測しました(◯◯cm)。安心していただけるよう、本日中のご購入で◯◯円お値引き可能です。」

ケースD:状態への質問からの値下げ交渉

  • 「ご質問ありがとうございます。左袖口に小さなスレがございます(写真◯枚目)。その分、◯◯円でのご提案はいかがでしょうか?」

ケースE:かなりの“値切り”コメント

  • 「お問い合わせありがとうございます。恐れ入りますが、ご提示の金額ですと送料・手数料を下回ってしまうため対応が難しいです。代わりにフォロー割または同梱割でしたら喜んで対応いたします。」

ケースF:横並び比較で“最安”を求められる

  • 「相場をご確認いただきありがとうございます。こちらは状態・採寸・丁寧な梱包・匿名配送まで含めた価格で設定しています。品質重視でお探しでしたらきっとご満足いただけると思います。」

 

断るときの“言い回し”のコメント

  • 申し訳ありません 現価格が限界でございます
  • 送料・手数料がかかるので、ご希望額は難しい状況です
  • 他のご希望があればできる範囲で調整いたします
  • 同梱でしたら送料分を還元できます。ご検討ください
  • 着払いでよければ対応させていただきます

NG例(避けたい言い方)

「無理です」「安すぎます」「買う気あるんですか?」「意味不明」

→ 印象が悪く、通報や評価低下のリスクがあるので避けたいところ。

 

言葉使いも難しいところではありますが、大事な要素なので勉強してください。

 

成約率を高める“小ワザ”

  • 期限を切る:「本日23:00まで◯◯円」
  • 即購入歓迎を明記:「早い者勝ち/価格は時折見直します」
  • セット提案:「Tシャツとパンツを同梱で◯◯円引き」
  • 在庫連携:似た色・サイズのおすすめリンク #ハッシュタグを貼る
  • メッセージの一貫性:プロフィールにも交渉ポリシーを短く記載

 

長く愛される出品者になるために

値下げ交渉は、単なる値段のやり取りではなく、購入者さんの不安を解消するコミュニケーションです。

 

メルカリ販売をやり始めた時に「何この文化? 苦笑」と感じるかもしれませんし、売れない時に限って、そのようなコメントをしてくるお客様にイライラしたりするものです。苦笑

 

ですが、メルカリを使っている以上はこの文化に従うしかないので、値下げ交渉は切ってもきれない存在だと割り切る必要があります。

 

なので、いかにそのことを楽しめるか?が非常に重要になってくると思いますし、良き出品者になると会話を楽しむ猛者までいますので、そうなりたいものです。(ほんまは思ってないけど)

 

あと、以下の3点を押さえると、購入率も評価も上がり、常連さんが自然に増えていきますので参考にしてみてくださいね♪

 

  • サイズ不安→採寸の丁寧さ
  • 状態不安→追加写真・具体表現・イメージ
  • 価格不安→丁寧な根拠提示(送料・手数料)

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

今回は値下げ交渉についての記事を書いてみました。

 

下限を決める → 丁寧にお礼 → 現実的な代替案 → 期限を区切る

 

この流れさえ守れば、初心者の方でも値下げ交渉は怖くありません。

 

最初はテンプレをそのまま使い、慣れてきたら自分の口調に微調整してみるのもいいかもしれません。

 

値下げ交渉は相手に合わせる必要はないし、あなたのペースでOK。誠実さは必ず伝わり、評価と売上に返ってきますので楽しみながらやることがポイントです♪