スマホだけで『売れる写真』を撮影する
個人の方も就労支援事業者さんの方も、メルカリ出品をする際に、写真にこだわりを持たれている方は多いですが、実はスマホ1台と身近な道具だけで、“売れる”写真は簡単に作ることが可能です。
ポイントは「光・背景・構図」をシンプルに整え、役割分担で品質を安定化させることです。
こちらの投稿では、古着や小物のEC出品を想定しつつ、就労支援の現場でそのまま使える手順・チェックリスト・テンプレをまとめましたので、参考にしてみてください〜♪
現場づくり:スマホでも“写真スタジオ”になる

必要な最小装備(合計2,000円程度)
- 自然光:窓際で、直射日光をレースカーテンや白布で拡散
- 白背景:100均の白画用紙/模造紙/白い布(しわはアイロン)
- レフ板:厚紙や発泡スチロール板(A2~A1)を被写体の反対側に立てる
- 簡易固定:スマホスタンド or 箱に立てかける
- 水平マット:滑り止めマットで商品の角度や位置を安定
光は「横から柔らかく」をイメージし、窓を“側面”にし、被写体の右側に白レフ板を置くと、影が薄くなり質感が出ます。
生活感を消して清潔感をUPさせるように撮影しましょう
スマホ設定:自動でも“安定”をつくる
- グリッド線ON(iPhone:設定→カメラ→グリッド/Android:カメラ設定→グリッド)
- 露出固定:ピント長押しでAE/AFロック→画面スライドで明るさ微調整
- フラッシュOFF:直射はテカリと影を増やす
- ライブフォト/動く写真OFF:ブレ防止、容量節約
- レンズ清掃:指紋で眠い画になります(撮影前に毎回)
NGサイン:白がグレーに、黒が潰れる、壁が黄色い → 光の向き・量を再調整。
これだけでOK:5枚構成の“売れる基本カット”

- 表面全体
- 背面全体
- 見どころアップ(生地感/ボタン/ウチタグ)
- ダメージ・使用感の正直ショット(傷・汚れは“価値情報”)
- サイズ感・シルエット(床置きフラット or ハンガー直線
古着の鉄板:
- タグ接写(ブランド・品番・原産国)
- 採寸メモを一緒に写す(肩幅/身幅/着丈/袖丈などをメモカードに手書き)
光の整え方:直射を“拡散”に変える
- 柔らかい光=大きくて近い光源。窓+白布(レースカーテン)でOK
- 逆光は避ける:スマホは逆光に弱い。横光で立体感を
- 影が強い時:レフ板を商品に近づける/撮影位置を窓に近づける
テカリ対策(革・エナメル・ビニール)
- 撮影角度を5~10°ずらす
- 白布を二重にして光をさらに柔らかく
このような工夫をすることで テカリを抑えることが可能です。
“加える”だけで単価が上がる:前処理7点
- 糸処理・毛玉取り(電動リムーバーが最強)
- しわ取り(スチーム or 風呂場の湿気利用)
- ホコリ取り(コロコロ)
- 匂い対策(風通し、重曹)
- ボタン・ファスナー確認
- ハンガー選定(肩崩れしない厚み)
- 商品番号メモカード準備(撮影と紐づけ)
ちょっとしたひと手間を加えることで販売単価が上がるので、ぜひやってみてくださいね♪
3分編集:スマホ標準アプリで仕上げる
- トリミング:1:1(メルカリ等)or 4:5(SNS)に
- 露出・ホワイトバランス:白が白に見えるまで微調整
- シャープ:かけ過ぎ厳禁(衣類は“自然な質感”が命)
- 並び替え:1枚目=“一番きれいで伝わる”写真
やり過ぎ注意:美肌・フィルターは色ズレの原因。返品リスクUP。
出品テキスト:写真を“売れる言葉”に変換

タイトル(32~40字を目安)
例:
《美品》ユニクロ ウールブレンド チェスターコート M 黒
【型・素材・状態・サイズ・色】を先に。ブランドは冒頭で入れるのがおすすめです
説明テンプレ
- 商品ポイント:形/素材/季節感/着用シーン
- サイズ:肩幅__/身幅__/着丈__/袖丈__(平置き採寸)
- 状態:目立つダメージ__(接写写真__枚目をご確認ください)
- 発送:24~48時間以内/防水梱包
- 備考:喫煙者・ペットなし/古着にご理解のある方へ
タグ付け(ハッシュ):色・季節・シルエット・系統(#黒 #秋冬 #オーバーサイズ #きれいめ)
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リスクを減らす“正直写真”のすすめ

- 傷・汚れは必ず接写+距離感のわかる引き写真も併記
- 色味は言葉でも補足:「青みのあるネイビー/ややくすみのあるベージュ」
- 実寸は写真にも入れる:メモカードを写して二重に証跡化
買い手の“不安”を先に消す=キャンセル率↓/評価↑につながります。
よくあるNGと即改善の型
- ブレ → スマホ固定・連写で最良1枚を選ぶ
- 黄ばみ写真 → 白布で光を拡散、ホワイトバランスを+方向へ
- 床置きの歪み → 肩線をグリッドに合わせ、袖と裾を整える
- 情報不足 → タグ・実寸・ダメージの3点セットを追加
評価を上げる“梱包~到着”の体験
- 透明袋+外袋の二重、防水を明記
- 同梱カード:検品者・梱包者のイニシャルと一言(チームの誇りに)
- 発送連絡テンプレ:追跡番号/到着目安/お手入れの一文
まとめ:スマホ1台でも“誠実×清潔×情報量”
いかがだったでしょうか?
今回の記事では、就労支援の現場で再現できる、低コスト運用ガイドを紹介させていただきました。
- 光は柔らかく、背景は無地、構図は水平
- タグ・実寸・ダメージの3点は写真で正直に
- 役割分担で、毎回同じ品質を再現
以上のことを意識するだけで随分変わると思います。
お金をかけずに、今日からできる3つのこととして
- 窓+白布+レフ板で撮影席を固定化
- 5枚基本カットで写真を統一
- タイトル・説明テンプレの共通化
これだけで、クリック率・成約率・評価は目に見えて上がるはずです。
特に就労支援関係の人はチーム全員の“やりがい”を、成果として可視化することで、より良い職場になるはずですので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪